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偽装手袋 

偽装手袋

 時は2068年、温暖化で手袋など必要のない冬の東京での出来事だ。この年、異常気象で黒潮の勢いが衰えた。その黒潮をもみ消すように、たくさんの氷山が寒流に乗り南下する内、小さい流氷となり東京湾全体入り込み漂流するようになった。外出すると寒さで指が凍えて動かない。ネットで偶然、手袋なるものがあることを知り早速購入した。

 宅配シューターで5分とかからないうちに手袋は届いた。手袋を包装してある特殊ビニールパックは、ネットに接続し取り扱い注意と説明書全文を読み、暗号化されたキーワードを基に切り取り線から開封できるものだ。私はその時間を惜しみ、所持自体が違法である祖父の遺品のジッポーのライターで特殊ビニールを炎で焼き切った。

 手袋はハンドメードで、毛糸と手首の回りに部分的に織り生地が縫い込まれている高級品だ。早速、手袋をはめて外出した。なんとも暖かい。裁断した残りのハギレが出るような製法は、資源・環境保護のために殆ど無くなり、シームレスが主流の昨今である。手作り感は心までも暖かくしてくれる。そのような満足感に浸っていた矢先、右の手首に痛みを感じた。

 その場所に目をやり凝視した。すると、銀色の光ったものが刺さっている。なんと折れた小さな縫い針であった。縫製している内に折れて混入したのであろう。この製品が機械で作られたものでなく、間違いなく人の手で作られたことの証明のようなものである。宝くじにでも当選したような、うれしい気分になった。「やはり、高級品は違う」と。

 駅ビルの本屋に到着した。インクの匂いが香ばしい。右の手袋を脱いでポケットに入れ月刊誌のデータを選び高速印刷を依頼した。会計を済ませ本屋を出た。一駅先の目的地まで行こうと電車に乗り込む手前で、ポケットに入れていた手袋を落としたことに気が付いた。本屋へ戻りながらその途中の通り沿いも確認したが手袋は発見できなかった。

 片側だけの手袋はどうにもカッコ悪い。自宅に戻りネットでメーカーにクレームを付けようと、とりあえず取扱説明書にアクセスした。冒頭には「レトロ且つ手作り感を出す為に、あえて左右の手袋を繋いでいない商品であり、紛失の際はお客様の責任になります」とあった。「別売の透明ストラップで左右を繋いでお使い下さい」とも書かれていた。

 片側を紛失してしまうと手袋としての機能を失ってしまうような不良品を作ったメーカーには責任が無く、取説を読まなかった私の責任と考えるしかない。しかし、その後、このメーカーは製造偽装で訴えられた。手縫いのような疎らなステッチ・ラインも機械に入力されていたものであり、手袋すべては機械で作っていたことが判明した。更には、針の混入も意図的なものであった。
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薬物入りギョーザ 

 「薬物入りギョーザ」の行政対応をみていると、国家の危機管理体制に不安を覚える。いったい日本は今まで何を経験し、どのように生かしてきたのかと。世界初の大量殺人テロであったオウム・サリン事件や、神戸・阪神大震災を近年の筆頭とする一連の自然大災害から何を一体教訓にしたのであろうか。人災も天災も行政として共に発生する前から対策シュミレーションがあるはずである。ましてや、日本はサリン事件で世界最初の劇薬による殺人テロを経験した。ネズミやゴキブリは病原菌を媒介しそれら生物と食品の接触で食中毒を起こす。大量生産される食品に人為で毒を媒介させ食中毒や大量殺人を起こすことは当然考えられていてもいい。

 「今回の事件は昨年までの一連の食品偽装とは180度違うものである」と、政府は即刻断定し警戒レベルを上げあらゆる想定のもと原因追求をするべきであった。安易にメディア報道の陰に隠れ、合理的な証拠が確定した訳でもないのに、あたかも製造元の中国工場が悪い等という、いわゆる「風説の流布」を放置し、それにあえて隠れている状態にある。検疫や保健所を統括する厚生省や治安維持の警察だけでなく、国家安全保障や国防の問題にまで発展する可能性もあり、官邸主導でテロ対策などを含めた国家緊急対策条項とするべきであった。テレビやラジオで警報を発令し、子供達は即刻帰宅させ、国民すべて食事も一時中断させるくらいの危機管理が、この事件が起こった以降、今後は必要になる。

 この事件における政府は曖昧であったので、コープやジェイ・ティー・フーズはまるで一連の食品偽装会社のように謝罪した。企業努力で安く手軽で美味しい食品を市場に供給しているこれらの会社は、原因が分かっていない現在、加害は仲介したことになるが、どちらかといえば被害者であろう。ゆえに本来ならば、政府声明と国民の安全が脅かされている事態を招いた責任に対する国の謝罪の後に続き、回収する対象商品の説明と食中毒の原因追究を、国と共に速やかに行うと説明すればいい。企業は同時にこの時点で、被害に遭われた方には謝罪をすべきであると考えるが、日本国民全体に対して謝罪する必要はない。そのような前例も作るべきではない。

 政府として、問題発覚後の中国の対応は早かった。日本の政府がのらりくらりとし、メディアが「中国悪し」と焚き付けている間にも、翌日には中国政府の調査団を送り日本と協力し調査を進めると声明した。メディアも原因解明が出来ていないにもかかわらず、どこから拾ったか分からないような農薬散布をしている中国農民の映像を垂れ流している。日本の農業の30年前を見るような農薬散布の映像である。北京五輪を今年控えている中国は、五輪を成功させ国威を発揚する為、必死である。日中合同の調査の結果、原因は50%近く中国工場にあると判断した時点で、食品衛生の世界的信用をオリンピック開催時期に近付く以前に回復させる為、犯人を捏造してでも逮捕に踏み切り、国として速やかに善後策を講じ世界に配信する事であろう。

「今年もあと11ヶ月か」or「今年はまだ11ヶ月もあるのか」 

 おっと、気が付いたらあっという間に2月だ。1月は28日(月)でほぼけじめが付いた。資金繰りも4月まで目途が付いた。あとは売上を作るだけだ。売上げて回収できる期間が赤ちゃんが出来る期間と同じじゃなくって良かった。だって、仕込んで十月十日間も待たなければならないなんて、割れない手形の120日より最悪だ。「父さん、しゃちゃう」じゃねえや、「倒産しちゃう」だ。

 と、28日は月曜日であるにもかかわらず気持ちが晴れ晴れとし、呑みに行っちゃったんだけど、なんか疲れのせいか久々ゲロッパしちゃった。それも帰路2回も。「嗚呼!オレって疲れてたんだ」としみじみタクシーの中で切なくなってしまい、踏めるはずもないアクセルを踏んでいた。そんじゃあ、タバコでも吸おうかなあ、と思ったらタクシーは禁煙の木枯らしが吹き荒れてた。

 2月のカレンダーをよくよく見ると、今年はオリンピックがあるから閏年だ。一日多いんでとっても許せる月だ。ましてや29日が金曜日ときた。30・31日が土日だから、都合良く考えりゃあ、通常の月と仕事の稼働日は変わらない。例年、中国の春節休暇(旧正月)があるので、仕事が滞る月である。その上さらに28日間の年は、とてもきつい。

 本を読んでたら、「人の生き様においては、自分に管理されるのではなく、自分を管理しなければならない」とあった。「言われなくたって分かってるよ」と思いつつも「そうなんだよなあ~」と感心してしまった。私なんか、自分に管理されちゃって、ラクにラクにと常に楽な方に頭が行っちゃうんだなあ、これが。効率と思っていたことが、実はラクを求めている場合が多々ある。

 仕事で焦っている時なんか、地下鉄に乗って驚く時がある。車内広告がすべて私に対し訴えているような錯覚に陥る。「精神的に不安定になったらそれは病気です。迷わずご相談下さい」とか、「あなたのキャリアをサポートします」「お金借りすぎていませんか?」「債権回収」「弁護士相談」「老眼鏡」「精力剤の百貨店あかひげ薬局」など等。

 まあ、今月も頑張ろう!
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