南房総 ポタリング 木更津〜館山 

 2月11日(日)建国記念の日は、かねてより予定していた南房総へポタリングの旅に出かけた。前日に行く予定であったが、金曜日の夜から雨が降ったので翌日の土曜日の早朝から出かける事は諦め日曜日に変更した。5時起きし東京テレポートセンター駅から安房鴨川駅まで輪行(自転車を折り畳んでバックに入れて電車に乗る)し、外房の千倉〜野島崎灯台〜洲崎灯台を回って、北風が無ければ館山から内房の金谷〜竹岡〜上総湊駅で輪行し帰路へ付こうと考えていた。私はこのようにルートのシュミレーションをする時が最も好きだ。土地の起伏や季節の風向きを考え、なるべく辛くないルートを選ぶ。戦略を自分で練って細部に亘る戦術まで担当し実行する。まるで自分の仕事のようではないか。

 南房総を、イタリア半島のようにスリムではないが太った人の足に喩えた場合、ふくらはぎ部分=安房鴨川、アキレス腱部分=千倉、足裏かかと部分=野島崎、つま先部分=洲崎、足の甲の上=館山、弁慶の泣き所=勝山・金谷・竹岡で、膝のお皿の下が上総湊である。生活地図サイトMapFan Webで前日の夜、ワインを飲みながら距離をルート検索で出したところ約100kmであった。北風が強い場合は、館山の「里見の湯」にでも浸かり走行距離65kmで良しとする事にした。計画は万全である。期待で心躍るぜと思い時計を見ると時既に午前2時半を回っていた。ワインも一本空いていた。

 こりゃあ5時の起床は無理だとヘラヘラ笑いながら寝入ったら8時に起きた。パソコンへ向かいルート戦略を「寝坊モード」へと練り直した。行きの輪行は約2時間、走行距離は60kmで日が暮れてしまう。内房線で木更津駅まで行き、竹岡で竹岡式ラーメン「梅の屋」へ行き昼食を取り、内房を下り館山駅まででちょうど60kmだ。台場の吉野家で「特朝定食」\490-を食べ、10時15分に東京テレポート駅で電車に乗った。新木場で乗り換え蘇我駅で又乗り換え木更津駅到着は12時15分であった。

 輪行袋から愛車を取り出し約1分で組み立て、富津を南北にぶった切る127号へ向かった。約25kmで竹岡だ。道の中央分離帯の菜の花は満開だ。連休なので下りの車は大渋滞である。平坦な道であれば1時間強で到着する。ところが走り出して17km地点で思ったよりキツイ上り坂になってしまった。片側一車線になり更に渋滞は激しくなった。上り坂であっても自転車の方が数倍早い。観光バスも所々で止まっておりトイレ休憩まで待てない女性達が右往左往している。下り坂もあったが何回かゆるくて長い上り坂もあり「梅の屋」へは2時ジャストに到着した。この時間でも30人は並んでいる。約1時間待ちであろう。噂はかねがね聞いており、千葉県人であった私としては一度は食べてみたいラーメンであり並ぶことに躊躇はなかった。

 地元では名高い竹岡式ラーメンの本家本元はここ「梅乃屋」である。竹岡は漁港の町で、漁師が好んで食べたラーメンであるとの事。チャーシューの煮汁に乾麺を茹でたゆで汁を入れるシンプルなものであるが、かなり人気がある。当然、麺は乾麺である。ラーメン500円、大ラーメン550円、チャーシュー麺600円であるが、店の入り口に「チャーシューを煮るのが間に合わないので大ラーメン(ラーメン大盛り)にして下さい」と貼り紙があった。トッピングは「薬味」と称するタマネギのみじん切りで40円也。

 待ち疲れ50分後遂に店に入れた私は、生ビール600円と大ラーメン薬味付き、合計1,190円を注文した。店員はすべて女性である。座った途端、生ビールとナッツをすかさず出してくれ、さらに「にいさん、これ食べな」と、屈託の無い笑顔で「菜の花のおひたし」をツマミにとオマケでくれたではないか。優しいおばさんだ。そしてビールが飲み終わる頃ちょうどに、大ラーメンがアルマイトの古いお盆に乗っかって出てきた。お盆はスープがこぼれてびしょびしょである。テーブルにこぼれたスープを布巾で拭き取ってくれた。漁師町にいる女性達だけあり多少の荒さは感じるが、それ以上に垣間見れる優しさや笑顔で荒さは隠れてしまう。てんこ盛りのタマネギの下にはチャーシュー麺でないのにチャーシューが8枚入っていた。大盛りなので麺をさらっと平らげることもならず、濃いスープに麺が染まって来てしまった。もとから茹で過ぎの観がある麺を今更慌てて食ってもしょうがないと考えいつもよりゆっくり食べた。そしてスープは少し残したが後は完食した。体を使ってない人にはスープが濃い。海水浴の昼食として食べるなら丁度いい味か。当日の私は旨さのツボを推測する力を持ち合わせなかった。「太いインスタントラーメンを、濃いチャーシューの煮汁で煮込みました」が食後感である。店には2階もある。「昔懐かし雰囲気を存分に堪能出来る漁港のラーメン屋さん」という形容が、この店を引き立てている最も重要な要素であるかもしれない。

 竹岡を後にして館山へ向かった。時間は3時ちょうどだ。金谷の手前、竹岡から4km位の右手海沿いに昨年末に出来たという日帰りスパを発見した。岩壁沿いに立地しているので、夕焼け時の太平洋や富士山、大島等が一望できる風呂なのであろう。今度、時間があるときに行ってみたい。そしてすぐに金谷港に停泊しているフェリーが見えてきた。正面は鋸山だ。そして、保田〜勝山〜岩井海岸を過ぎ岩井海水浴場すぐ南の高崎港に着いたときは既に5時になっていた。海を良く見ると夕焼け空と水平線の上にくっきりと大島のシルエットが見えるではないか。その大島の山頂に今まさに日が沈もうとしている。そして少し右手を見れば富士山のシルエットである。約10分間の夕暮れショウをデジカメに撮りながら堪能した。

 その後、すこし走ると海沿いに「弁天鉱泉」があった。これもなかなか良さそうだ。いつか行ってやろうと思い館山を目指した。道の起伏もトンネルも多い。トンネルは歩行者や自転車用の側道も無い。まして車道は片側一車線でとても狭い。その上すでに日は落ちている。とても危ない道を選んでしまったと後悔した。個人や更に団体のポタリングには合わないコースだ。途中、9kmで館山という表示があった。車通りが少なく、外灯も少ない国道を急いだ。6時20分に館山駅に到着した。6時44分発千葉行きの電車がありそれに乗る事にした。内房線で蘇我駅までは約2時間、京葉線で新木場までは約35分だ。9時45分に東京テレポート駅に到着した。家内からメールがあり風邪をひいて夕食を食べていないとのことであったのでマックを買って帰った。

 寝坊した為、ポタリングに向いていないルートを選んでしまい不完全燃焼な私である。麺はどうにか制覇したが、風呂は制覇することなく見るだけに終わった。これじゃあいけないと反省し、家内に夕食のマックを渡すや否や今度はマイカーに乗って銭湯を目指した。車は漕がなくていいのでラクチンだ。体が疲れている時は熱い湯に限る。そう思い江東区森下駅近くの「ときわ湯」を目指した。ここは浴槽が低温・中温・高温と分かれており徐々に体を慣らしていく事が出来る。低温の浴槽にゆったりと浸かり、最後は高温でピリピリと体を刺激し疲れを絞り出すのである。いつもであるならば、一分と入ってられない高温の湯であるのだが、時間も11時近くであったのでぬるかった。そんなことならここから近い墨田区の「大正湯」へ行けばよかったと後悔した。ここは30秒と入ってられない位熱い湯だ。帰りには99ショップへ立ち寄り、おでん・おいなりさん・とうふ・冷凍おくら・りんご2個を買って遅い夕飯を食べた。疲れながらも、明日は自転車で何処へ行こうかと真剣に考える私なのであった。本日の走行距離はたった58kmであったが起伏が激しかったのでもっと走った気がする。後日、写真もアップする予定である。

コメント

千葉の旅ですか

 千葉は冬でも暖かいと聞きますが、いかがでしたか?竹岡式ラーメンというのがあるのですね。韓国もラーメンは乾麺だそうですが、その土地によって違うのでしょうね。

きつい旅でした

 内房は今の時期、自転車で移動するものでは無いことを身に染みて分かりました。外房から館山に向かう道程がいいのではないでしょうか。
 韓国のインスタントラーメンは、日本の明星食品からの技術供与にて出来たものであると聞いています。韓国の三養食品です。今ではたくさんのメーカーが出来ていると思いますが・・・。

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