唐僧 鑑真和尚 

 つい先日、11月になったと思いきや、今週末で既に今月の半分が終わってしまう。なんともタイム・フライズ・ライク・アン・アロー、タイム・アンド・タイド・ウェイト・フォー・ノーマンである。先日、酒を飲みながらアカデミックにも幼稚且いやらしい英語談義に花を咲かせていた。すると突然、真面目な友人が:「立方体は英語でなんて言う?」 私:「キューブ」 友人:「じゃあ、直方体は?」 一同:「シ〜ン」 友人(偉そうに):「a rectangular parallelepiped」 

 私も含め英語の勉強を怠ってきたオヤジ一同は「そんな英語、聞いたことも無い!」と切り捨てた。ま、厄介な英語ではあるが、その単語を分解すれば意外と分かりやすい。「長方形の辺が平行のパイプ状のもの」だ。欧米人はとても合理的である反面、非合理的でもあるなぁ〜と感じる。立方体は簡潔に「キューブ」なのに、直方体の英訳はこんなにも長く煩わしいものになっている。私なら「ロング・キューブ」とでもしておくところなのだが・・・・・・。

 唐僧鑑真が如宝と共に数回の苦難の末、来日し唐律招提=唐招提寺を建立するドラマを録画したものを見た。天平時代後期の日本の歴史を見事に捉えたとてもいいドラマであった。女帝であった孝謙天皇が重祚(ちょうそ=一度退位した皇帝が再び天皇に即位すること)し、称徳天皇となった経緯や、道鏡との関係、藤原仲麻呂が起こした奈良時代最大の乱などを織り交ぜ、時代の流れに沿い老若男女の視聴者へ分かり易い構成となっていた。

 こういうドラマこそ、中高生向け歴史教育の教材にすべきであると考える。鑑真から空海へ繋がる仏教の歴史や、歴代天皇125代の内の第46代・孝謙天皇から第50代・桓武天皇までの日本史、平安遷都の必要性がドラマを見るだけで分かってしまう。きっと先生の授業より分かり易く面白い筈だ。学童保育ではそのような時間もあるのかもしれないが、このようなコンテンツを充実させることで、その放映中の約2時間、児童を退屈させることはきっとない。

 ま、つらつらと分かったような事を高慢にも書いてしまった。今日、書きたかった事は上記ではない。鑑真出身の中国・揚州の大明寺に行った事があることを実は自慢したかった。揚州へ行った最後の年はたしか2003年の冬。上海に事務所を構えるビジネス・パートナーは揚州出身。前職でも頻繁に揚州へは出張をしており、江沢民も揚州出身である。彼が総書記になってから市庁舎は急に建て替えられとても綺麗になった。金華ハムを使った揚州チャーハンも滅茶苦茶旨い。

 飯は旨く、気候も良く、とっても良い都市である。駅前通りのケンタッキーフライドチキン(肯徳基)もかなり昔からある。その最後の年、既に私は前職からの独立をしており、自分の仕事だけであったので余裕があった。大明寺の九重の塔は、過去数回の出張で移動中頻繁に見ているのだが一度も行った事はない。鑑真ゆかりの大明寺へ行きたいと話すとパートナーはすぐ彼の弟に電話をした。彼の弟は揚州で不動産と観光を営む大きな会社の社長だ。

 寺にはかなりの寄付もしており、大明寺にとってはVIPとのこと。ま、こんな話が大ボラであることは中国では頻繁である。が、行ってみなければ分からない。午前中の仕事もそこそこに切り上げ、大明寺へと向かった。それも時速130kmで。仏になって寺に行くのは嫌だ。そこの一番偉い住職と昼食も一緒との事。どこまでが本当なのか全く見当も付かない。弟は現地で待っているらしい。寺に到着し、若い僧侶と弟さんの案内でお寺の隅々まで見学した。

 そして昼食。大明寺には大きな食堂があり、何個も個室がある。あたりまえに精進料理なのだが、今までの精進料理の中では一番旨かった。あったりまえだ!歴史があるのだから。少し経つと住職が現れた。大ボラではなかった。が、謝らない。彼の大ボラは何度も経験している。ここぞと住職と握手し記念撮影をした。その食事中の話では、その当時、寺では併設する大学を建設中であるとのこと。パートナーは、元人民解放軍の諜報部門で日本語を専門としており、日本語ペラペラ、それも煩いくらいに巧い。

 彼は住職に対し、日本にゆかりの深い鑑真を売りとした大学であるのならば、その大学に日本語学科を創設し、自分を教授に迎えろと売り込んでいた。やることにそつがない。したたかな奴だ。それらの記憶を呼び起こしたのは、先のドラマであった。ドラマ中、大明寺の中国ロケが織り込まれていて、なんと一緒に食事をした住職が出演していたのであった。これはブログで自慢するしかない!と思った私だ。住職との記念ショット、交換した名刺の写真をご覧あれ!

頂戴した住職の名刺 両面フルカラー
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中国内のあらゆる役職に就いている 右側がその役職の数々
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住職と私 危険な顔はあえて隠した
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と、自慢したがりな私なのであった。頂いた名刺は今でも常に名刺入れに入れお守りとして持っている。

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