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鍋の愛 

週末なのにネタが無いんで昨日の『焼肉の愛』の鍋バージョンでも書いてみっか!と思いついた。独身になり千葉の実家に引っ越してからは、あることが原因で家で鍋を食うことが無くなった。家内が亡くなった後、一人で台場に住んでいた約3か月間は、不器用な私でも簡単に作れ、野菜も肉もバランス良く摂れるので家鍋は定番であった。〆には加ト吉の冷凍うどんやご飯を入れたりもした。焼肉と違い事前に食材を切り鍋に入れるだけ。ビールや酒がとっても進む。

千葉へ引っ越した当初は、沢山の引っ越し荷物で両親に迷惑をかけているという後ろめたさがあったので、土日の休みは食材を買いに出かけ両親に鍋を振る舞った。それがそもそもの失敗。途中から色々と注文が入ってきた。毎週、父は一緒に買い出しに行くと言い、鱈が入っていないと鍋じゃネエ!とまで言い出す始末。魚は隠し味程度に入っていればいいと考え、豚肉と白菜・ネギ主体の鍋が好きな私。父は鱈の切り身が多く入っているパックを買い鍋に入れまくる。

昼飯を食べ、午後2時頃になると私を呼び鍋の準備を催促するようになった。4時半に夕食が出来てないと怒り出す始末。そんな老人の食のローテーションに合わせられる訳がない。遂に私はキレた。「俺は介護ヘルパーじゃネエ!」と父に怒鳴り返し、それ以降鍋を作ることを止めた。休日は朝から極力外出するようにした。鍋を囲んで食べていても一家の団欒は無い。酒が飲めない父はただがむしゃらに食うだけ。母も同じ。そして両親ともに周り中食い散らかす。

そこに躾の悪い二匹の犬。父母共に床に肉や魚をまき散らしながら犬に食わせる。同席している私はいつも気分が悪くなった。犬にはドッグフードだけと散々言っているのに言うことを聞かない似たもの夫婦。この両親に育てられた私は躾の悪い犬ときっと同じなのだろう?と思ったりもした。だが、自分を責めるのを止め、ある時から両親の事を躾の悪いガキ共だと思うことにした。言うことを聞かない両親に対し無理に愛情を降り注ぐこともないと割り切った。

家内が生きていた時はそれはもう竜宮城。私も家内も鍋を「鍋パーティー」と言って楽しんだ。鍋奉行な家内はすべてを仕切り、出来上がった具材は全部私の皿に入れてくれた。私は酒を飲みながらただ美味しい美味しいと食べるだけ。2人きりなのに4人分くらいの具材を用意し、相撲部屋のお相撲さんのように食べさせてくれた。ゆえに仕事仲間と鍋を食いに行くのが苦手な私。家内に甘やかされ、自分で鍋から食べ物を取り出すことが出来なくなってしまったのだった。

しかし竜宮城から陸に打ち上げられ玉手箱を開けてしまった今、友人達と鍋を囲む機会が出来た際、そんなことも言ってられない。分かってるよ!大人なんだから…。愛が無くても美味けりゃ食うよ!自分の箸で鍋を突っついて。いつまで経っても自立できない自分を情けなく思うが、鍋や焼肉を食べる環境の過去と現在ではこのような天国と地獄のような差があったのだから。そのギャップに参ってしまう私を少しは理解してほしい。甘えるんじゃないって?だったらいつか私も鍋奉行・焼肉奉行になってやろうじゃないの!
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