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どや顔のヘロママ 

先週金曜日は3月の銀行営業最後の日。当社は9月決算だが、3月決算の会社にとっては大晦日。一年の4分の1が既に終わった。3月も無事超えられたということで、酒楽カラオケ部のメンバーは個々に酒楽から万城台のバーを気取ってはいるが「カラオケ、なんで歌わないの?」と強要されるスナック「汁苦」へ向かった。最近、スナック汁苦のカウンターには新顔の客で『赤い霊柩車』と『オロナミンC』でおなじみ大村昆と、ヅラを被ったJ.I.ジョーが出没する。

酒楽カラオケ部のメンバーとの会話に土足で上がり込む大村昆も困った奴だが、J.I.ジョーのリズム感最悪のタンバリンも我々の調子を狂わせる。当日、大村昆はいなかった。ジョーはいた。ジョーは相変わらずのヘンテコ・リズムでタンバリンを叩いていた。そのせいか私の点数は上がらない。演歌バリのシャウトでサザンを歌い出した。最近汁苦での流行りは、カラオケの得点が表示される精密採点。そして嫌味にもジョーは演歌風サザンで89点という高得点。

それがこの事件の前か後かは忘れたが、ついに誕生日イブのメイメイさんに歌番が来た。選曲は桜繋がりであったので『桜坂』。歌う前に一瞬、眉間にシワを寄せたメイメイさん。最悪リズムのタンバリンか誕生日イブを祝ってくれない店に怒りが込み上げてきたのか?メイメイさんを挟んで座っていたカラオケ部長量産と私はそんな険悪な空気を読み取った。機嫌を損ねないよう高得点狙いの為に無難な歌い方をするメイメイさんを2人で褒めちぎった。まるで接待のように。

そして私は最高の褒め言葉をメイメイさんへと投げかけた。「これは90点以上行きますよ」と。思ってもいないことでも営業職である私はプライドも捨てすんなりと言うことが出来る。これに「そうそう」と相槌を打つ量産。私も量産も大人。メイメイさんの眉間のシワも消え、徐々に口角も上がり少し嬉しそうな表情になってきた。そして事件は起こった。メイメイさんとはカウンターを挟みその正面にいたヘロママがこう言い放った。「絶対、無理」「無理、無理」と。

一瞬にして周りの空気が凍り、そしてパリパリと音を立て崩れていくのが分かった。この期に及んでなんてことを言うのであろうか?そしてダメ押しのように「90点は無理!」と更に大きい声で断言するヘロママ。ここで我々の努力はすべて水泡と化した。氷の欠片に埋もれ凍えながらも曲は終わった。メイメイさんの眉間のシワは復活し凍っていた。そして得点。やはり90点には及ばなかった。ヘロママはどや顔で言った。「ほらね!」と。どっちが客でどっちが店の人?

この空気は修復しようがない。こうなったら皆で笑う飛ばすしかない。メイメイさんも一つ歳を重ねる前日だ。怒ってはいけないと理性で自分を制したのであろう。「何てこと言うの?」と一緒に笑いながらもメガネの中の目は全く笑っていなかった。「どや顔で店に歌をけなされたのは生まれて初めてだ」とも。私も楽しくカラオケを歌いながら、このように背筋が凍る思いをしたのは生まれて初めての経験であった。メイメイさんは褒められて伸びるタイプ。いくら大人ぶっても性格は変わらない、決して恨みが消えることはないであろう。後日きっとあるであろう、メイメイさんの仕返しをヘロママは十分覚悟しなければならない。どんな怖いサプライズがあるのだろうか?
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