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ゴルフコンペ『酒楽会』 その(4) 

最終18番ホールのグリーンからクラブハウスに繋がる急な坂道をやっとの思いで上った。上村晋先生はスコアをフロントに提出する為、各組のスコアカードを集め検算し、新しいスコアカードに書き換える作業をしていた。不運にもそこにいた私は先生から他の組のスコアカードを検算してほしいと頼まれた。老眼鏡も無いし疲れていて目もかすんでいる。計算が出来ないのではなく見えないのだ。先生が私の前に出したスコアカードをこっそりと先生の前に押し返した。

横を向いているとまた私の前にある。また、そっと検算している先生の前に押し戻しそっぽを向き知らぬフリをした私。が、上村先生が一瞬、私を横目で見て「テメ~」のような顔をしたのを見逃さなかった。このままでは弟子を破門されてしまうと感じた私はメガネを取り裸眼で検算してみた。驚くべき事実が発覚した。数字は見えているが計算が出来なかったのだ。それも一桁の足し算が…。そして自分のスコアを足していくと最後に13打とあった。2桁じゃあなおさら無理!

結局、検算と清書の作業を上村先生に押し付け、何事もなかったように師匠と弟子の関係は日常に戻った。次の機会には心に余裕が出来お手伝いすることを心に誓った私。その後、風呂に入り、会計を済まし、パーティー会場である酒楽ヒルズ&タワーズ1Fの高級居酒屋『酒楽』へ移動。同級生である低忠氏の最高級サルーン車「いつかはクラウン」に乗せてもらい会場へと向かった。低忠氏の組は、後森先生と女性のモトちゃんの3人。私の組と違い華がある組だ。

また、低忠氏を除けば今回のコンペの中では最も若さあふれる組。モトちゃんと一緒に回れた低忠氏は車中で興奮気味にこう言った。「モトちゃんの太腿見てたら、俺のシャフトがWXになっちゃってさあ~」と。私は心の中で言い返した。「何言ってんのこのR野郎が!オメエのヘッドは皮被ってるクセしやがって!」と。そう思いながらも、いつかはトーナメントで上位に食い込み賞金を稼ぎ、低忠プロのように最高級車『いつかはクラウン』に乗ってやるんだ!と心に誓った。

低忠プロのクラウンの車内はほのかな南国系の香りがした。芳香剤は無い。「きっと連日連夜フィリピンの女ばっか乗せてるからか!」と香水の香りである事に気付いた。そうこうしている内に会場へ到着。最終組であった我々の到着を待たずに会場は既に盛り上がっていた。そしてどこからか泣き声が聞こえてくる。そう、仮面ライダーが泣いていた。参加者15人中、グロスで14位、ネットで最下位。私はグロスで最下位、ネットで14位。笑うしかない私。反して…。

普段は100切りの仮面ライダーは余程悔しかったのであろう。後日談であるが、彼はコンペの翌日、ゴルフパートナーズへゴルフの道具一式を売り払いに行き店頭で思い留まったと聞いた。ゴルフとは何と過酷な試練をプレイヤーに無差別に与えるスポーツなのであろうか。ま、人は人だ!私は自分のゴルフをすればいい。今回のスコアは134。まだまだ伸びる余地はある。前回のスコアから15打縮め、次に15打縮めれば109。その次に15打で94。次は79か。

「なんだ!シングルもすぐそこじゃん!ダウンブローもどきも覚えたし、上村先生も低忠プロも後森先生も射程圏内か~。次は一丁握ってやっか!スクラッチもOKよ~」と、酔った勢いでお調子をコイてたら後森先生にグサッとこう諭された。「プロ一年生なのだからもっと謙虚になりなさい」と。「は~い」と反省した私。こーちゃんから貰ったアイアンセットとスプーン、上村先生からいただいたドライバーとキャディーバッグ、低忠プロからお借りした(貰った!?)ドライバー。

ついにドライバーが2本になってしまった私。「男なんだからドライバーをもっと練習しろよ!」という低忠プロからの無言のアドバイスって言うか、圧力なのかも知れない。「だったら次の酒楽会のコンペにはやってやろうじゃあないの!フェアウエイからの直ドラを花道めがけてブッコンでやろうじゃあないの!」。私の球筋を「隅田川の花火」(ゆらゆらとしている)と言った奴の鼻筋を後田筋子にかえてやろうじゃあないの!と、謙虚さをまた忘れてしまった私だ。

自分で買ったのはスパイクとグローブだけ。そう、皆に支えられてここまで来れた私。皆に常に感謝の心で接し謙虚さは絶対に忘れてはいけない。いくら運動神経が良くってゴルフのセンスがいいからって驕っちゃあ~おしめ~よ。先生達を抜く日が近いのは分かってるけど、射程圏内なんて言っちゃあ~人間性が疑われるもんなあ~。―――――――私が「メースー先生!」なんて言われ、「今日は君の苦手なアプローチの練習をしよう!後森君!」なんちゃって~。

あっ、いけない、いけない。謙虚さが一番だった。また後森先生に怒られてしまう~。優勝は女性なのにモトちゃん、スコアはグロスで84。他の女性2人、司のママとアサッテちゃんも100~105の間。うまいね~女性なのに…。アプローチをもっと練習して、ドライバーも少し練習して、少し頭でっかちになっているゴルフの知識を生かせるようにしたいなあ~。いつかは本コースで憧れのオナーになり、オナーペットという汚名を返上するぞ~っと。

あっ、それとラウンド中、平常心をいかに保てるかってことも大事かなあ~。どんな状況下にあっても平常心さえ保てれば、スイングの力みも無くなるし、ここぞと言う時に確率の低い方向へショットすることもない。そう分かっちゃあいるがこれがまた難しい。これからスコアに対する欲が出て、下手に狙っちゃって大崩することもあるだろう。ま、一人で練習場でくよくよと悩まないで、ゴルフはコースに出てみんなで楽しまなくっちゃって事だね。

次のコンペでは『酒楽会』会長のこーちゃんは私をしんちゃん先生と一緒の組にすることは無いであろう。今回はこーちゃんに「しんちゃんと同じ組じゃなきゃ、コンペ行かないからね!」とゆるい圧力をかけたのだった。次のコンペはきっと知らない人も交えてラウンドすることになるに違いない。それまでに人見知りを直さなくっちゃ!次の『酒楽会』、私も頑張るからね~、みんなも頑張ろう~!!そして存分に楽しもうね~~。ビフォアーもアフターも。(おしまい)

謙虚が一番!
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